これでもくらえ、くそったれ

愛を語る場所だよ。

疲れた心に百合が染みるってなんでみんな教えてくれなかったの?

最近仕事が忙しく残業続きの毎夜なのですが、そんな僕の乾ききった心に潤いを与えてくれたのがスイートプリキュアの響と奏の2人でした。

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今更な話で申し訳ない。スイートプリキュア。皆さん既にご視聴済みだと思いますが、改めて紹介させて頂きたい。スイートプリキュアは2011年に放映された6代目のプリキュアです。どんな内容かと言うと、主人公である北条響南野奏がイチャイチャする話です。それだけです。いや待ってくれ。分かってるよ。それ以外にもいろいろな要素が含まれている事くらい分かってるけれど、今の僕にはそれしか見えていないんだ。とにかくそれが素晴らしくて、疲れた僕の心に染みわたるんだ。

とかく残業続きの日々を送ると心が枯れ果ててしまうのは皆さんも経験があると思います。なんというか、心が鈍くなるというか、感受性が無くなるというか、心を閉ざすというか、ネガトーンによって悲しみに沈んだ状態と言う表現が皆さんにもしっくりくると思うのですが、そんな疲れ果てた時に見るスイートプリキュアがめちゃめちゃ良いって話をこっちはしたいんだよ。いいだろう。させてくれ。ここは僕が愛を語る場所なんだから。

そもそもスイートプリキュアを見始めたきっかけとしてはそこにスイートプリキュアがあったからに他ならない昨年夏頃より娘と一緒に『HUGっと!プリキュア』を見始め、今年も『スター☆トゥインクルプリキュア』を1話から観ているのですが、完結済みの過去作も何か観てみたいなという欲求が生まれたので、まずは評判が良く初心者にもオススメという評を目にしたプリンセスプリキュア』を娘と見始めたところ、これがめちゃめちゃ面白くてビックリするくらいハマりました。

全49話にしてあの完成度。統一感。一切ブレの無い世界観。テーマ性。そして腰を抜かすくらい迫力のある戦闘シーン。激熱の展開。主人公たちはもちろん、サブキャラまで成長を描く丁寧な描写。魅力的な悪役たち。マジで文句の1つも出ないくらい面白かった。誇張無しで捨て回無し。なんでこんな面白い作品をみんな教えてくれなかったの? とみんなには文句を言いたい。総評して最高。これ以外の言葉が出て来ませんでした。少々硬派な内容ですが娘もどっぷりハマり、2人で毎週DVDを借りては楽しんでいたのですが、しかし最終的には娘を置いて最前線で楽しんだのが僕。御年3×歳の僕。見始めてから2ヶ月間で完走。最高の時間を過ごさせて頂きました。『プリンセスプリキュア』を作った全ての人に感謝を述べたい気持ちでいっぱいです。

そんな訳で姫プリを楽しんだ我々は、この勢いでもう1作品プリキュアを見てみようという事になり、娘は『ハートキャッチ』を、僕は『スイートプリキュア』を見始めました。サラッと書いたけれど、今、スイートプリキュアを観ているのは僕だけです。僕だけなのです。娘は観ていません。だから最前線で楽しんでいると言ったでしょう。『ハートキャッチ』は娘と一緒に観ていましたが、最近また娘はYoutuberブームが再発し、DVDレンタル屋に一緒に行ってくれなくなりました。お父さんは寂しいです。

とにかくこう言った経緯を経てスイートプリキュアを見始めました。何故スイートプリキュアにしたかと言うと、そこにスイートプリキュアがあったからに他ならない単発映画やオールスター映画で見る北条響さんのカッコ良さに惚れたからです。「ここで決めなきゃ女がすたる!」なんて言ってバシッと決める北条響さんが超カッコ良いい。そんなカッコイイ北条響さんをもっと見たい! という理由と、あと「ストーリーがめちゃめちゃ良い」という評を目にしたからです。

そうして見始めたスイートプリキュアですが、娘が一緒に観てくれないので仕事終わりの1人飯(家族は就寝済み)の時に鑑賞しています。そしたら1話目から響と奏が大ゲンカ。なるほど、これが少しずつ雪解けしていくわけですな、と思いながら見続けていたら4話目にして響さんが「奏のお菓子は私がずっと食べるの」とか言って、それを赤面しちゃう奏さんとか、どんなに喧嘩しても「私の知ってる響はこれくらいであきらめたりしない」とか言って奏さんが正妻の風格を発揮してきたり、10話くらいまで終始百合百合し合っている描写ばかりでオジサンの顔の綻びが止まりませんでした。そして、この時、僕の心の乾いた部分に百合が染みわたり、枯れた心に潤いが、色あせた世界に彩りが、喪失した感受性が復活し、閉ざされた心が開かれ、止まった時間が動きだし、世界の美しさに感動し、なんて素晴らしい世界なんだろうと、生まれ変わった気持ちがしました。昔、深夜アニメの直接的百合描写満載アニメには一切響かなかった僕の琴線をガシガシかき鳴らしました。特筆すべきはスイートプリキュアの絶妙な百合っぷり。1話から5話くらいまで響と奏が喧嘩して仲直りする話しかありません。これが最高。もうずっと、この百合の方程式を繰り返してくれても構わない。僕は一向に構わない。百合の永久機関となって僕の心を潤い続けて欲しいとさえ思える。ずっと喧嘩続きだった幼馴染2人であるがゆえに、喧嘩と和解を繰り返す事によって紡ぎだされる信頼関係。最高。良き。

そんな訳なので、残業続きで疲れた心に百合が染みることを知りました。仕事に忙しく、心を亡くしてしまった現代人にこそ百合が必要である。百合の素晴らしさに気付いた3×歳のおじさんから、みんなに伝えたいことは以上です。この事実、みんな知ってたのかな。知ってたんなら、なんで教えてくれなかったの? もっと早く教えて欲しかったです。