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2019年に見た映画ベスト10

2019年に劇場で見た(ネトフリ映画限定映画も含む)映画の中からベスト10を決めました。

 

見た映画は以下の通りです。

クリード 炎の宿敵
ミスター・ガラス
劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉
アクアマン
アリータ:バトル・エンジェル
キャプテン・マーベル
映画 プリキュアラクルユニバース
バンブルビー
ハロウィン
ハンターキラー 潜航せよ
ファイナル・スコア
アベンジャーズ/エンドゲーム
名探偵ピカチュウ
プロメア
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
スノー・ロワイヤル
メン・イン・ブラック:インターナショナル
チャイルド・プレイ
ワイルド・スピードスーパーコンボ
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ジョン・ウィック:パラベラム
ジョーカー
映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
ターミネーター:ニュー・フェイト
アイリッシュマン(ネットフリックス)
エンド・オブ・ステイツ
ドクター・スリープ
Playing with Fire
アンダーグラウンド(ネットフリックス)
以上の計30作品。

それでは10位から行きましょう。

10位 ハンターキラー 潜航せよ
今年一番お得な映画だったと思います。豪胆を具現化したような男ジェラルド・バトラーを主役に据え、さらにゲイリー・オールドマンの怒号が響く作品。これで面白くないはずがありません。快作でした。開始数分で潜水艦が爆発、何が何やら分からないところで「士官学校卒では無い現場叩き上げ」のジェラルド・バトラーが艦長に任命。現場を知る〝頼れる男〟感に否が応でも胸が躍ります。そこに政府要人であるゲイリー・オールドマンが「戦争じゃい!」と声を荒げます。〝ゲイリー・オールドマンが叫ぶ映画にハズレ無し〟とは僕が勝手に思っている格言なのですが、この時点で本作の勝利を確信しました。更に本作は潜水艦シーンに終始すること無く、地上での救出戦も展開。潜入、爆発、銃撃戦と、それだけで1本の映画が作れるような密度。何だか得した気分になりました。物語も「軍法会議モノの違反行為にも関わらず、(仮想)敵国の艦長を救う」「戦争回避のために敵国の大統領を救出する」という激熱な内容。さらにジェラルド・バトラーのみならず、ロシア艦長、ロシア大統領、ロシア大統領シークレットサービスアメリカ特殊部隊隊長、そしてNSA職員と主要人物が漢気を発揮、まさに漢気の見本市のような展開が最高でした。ラストも爽快で思わずガッツポーズ。ロシア人同士の会話が英語なので、僕は頭の中で架空戦記物として処理しました。実際、この内容で架空戦記物として描いてもめちゃめちゃ面白いと思います。 最高!

 

9位 映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
想い出映画枠その1。娘と観た映画は必然的に評価が上がりやすいのですが、本作はそれを抜きにしても面白く印象的な作品でした。本作については過去の記事をご参照ください。

ykymf.hatenablog.com

 

8位 映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて
想い出映画枠その2。娘と観た映画は必然的に評価が上がりやすいのですが、本作はそれを抜きにしても美しく感動的な作品でした。本作については過去の記事をご参照ください。

ykymf.hatenablog.com

 

7位 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
実際の事件を元に「もしも」な物語を展開しており、本作と同様なアプローチで日本も過去の胸糞悪い事件をモチーフにして作って欲しいと思える魅力があると思いました。同じカルト教団をモチーフにするならオウム真理教の弁護士一家事件とか。難しいと思いますが、過去の陰惨な事件を風化させないために、必要なのではないでしょうか。まぁタランティーノの場合、そんな真摯な姿勢で描いたのか不明ですが。でもタランティーノはこの映画を作る時に遺族に「シャロン・テートを生き返らせましょう」と説得したらしいです。中々熱いエピソード。本作は犯人たちを徹底的に悲惨に描いているのでスカっとした気持ちで見れたのではないでしょうか。また1人の男の再生の物語としても、2人の男の友情物語としても魅力的。でも本作最大の魅力は60年代後半のファッションに身を包むブラッド・ピット。超イカす。憧れのような気持になり、ちょっと真剣にファッションを真似ようかと思ったけど、似合わないのでやめます。過去のタランティーノ作品の中でもダレ場の少ない比較的スマートな作品だと感じられて、非常に楽しめました。

 

6位 ワイルド・スピードスーパーコンボ
何がワイルドスピードなのか分からないレベルの内容だけれど、よく考えたらメインコンテンツも『MEGA MAX』あたりから世界を股に駆ける犯罪集団と戦い始めて、元々は街のチンピラの物語だったのに…ワイルドスピードとはなんぞや? という内容なので、最早ワイルドスピードを定義づけするのは困難を極める状況。なので、みんなの中のあるワイルドスピードを大切にするのが一番だと思います。人の数だけワイルドスピードがあるんだよ。それでいいのだ。ジェイソン・ステイサム&ドゥエイン・ジョンソンという最高という言葉以外見つからない絵面。画面狭しと暴れまわる筋肉剃毛コンビ。それだけでも合掌レベルのありがたさなのに、本作は今年一番の家族愛を描いた作品だった。家族の大切さ、母親の偉大さ、兄弟の絆を、筋肉と硝煙と爆発と剃毛と肉弾戦で描いた素晴らしい作品だった。元々大味だったワイルドスピードシリーズの中でも群を抜いて大味な内容。ごはんの上にハンバーグとステーキとフライドチキンを乗せたような脂っこい内容に、若干飽食気味になる。でもやっぱり僕はこのワイルドな味付けが大好きなので、単発とは言わずに本作もシリーズ化して、本家と分家で互いに大味なアクションを切磋琢磨して、誰も見たことの無いとんでもない大味アクションを作り続けてくれたら、僕の生きる理由の一つが増えます。よろしくお願いします。

 

5位 クリード 炎の宿敵
予想外の傑作だった前作よりメッセージ性は劣るものの、涙なしには見れない、熱い、親子と夫婦の物語だった。クリードの物語というより、ドラゴ親子が主役のような内容なのも熱かった。2人とも色々なモノを背負いながらリングで激闘を繰り広げるも、最後は自分のために拳を交える。「What's your name?」「Creed!!」のシーンに心が滾り、決着間際の泣きじゃくるように撃ち合う姿はまるで子供の喧嘩のようで最高。自分のために息子を鍛え上げた父ドラゴは、最後、ようやく息子そのものに目を向け、ドラゴ親子のラストカットに涙が溢れた。世間的には駄作と評された『ロッキー4/炎の友情』があったからこそ産まれた作品と思うと、人生無駄な事なんて無いんだと思える。余談だけれどブリジット・ニールセンが出てきた時は、笑いと共に勝手にヒヤヒヤした。スタローンの元奥さんだからね。その人がドラゴの元奥さん役で出てきてるからね。最初てっきり似たような人なのかと思ったら本人だからね。ビックリした。みんな歳を取ったものだ。

 

4位 バンブルビー
バンブルビーの可愛さとカッコ良さがこれでもかと詰め込まれた素晴らしい作品。孤独を抱えた主人公との交流が丁寧に描かれていて、この2人の毎日を1クールドラマとして見たい! 2時間じゃ足りないよ! と思えるほど魅力的。物語は良い意味で王道のSFジュブナイルで、丁寧な脚本と構成が良かった。マイケル・ベイの破滅的な内容とは大きくかけ離れており、お同じシリーズでも監督が違うとこうも変わるモノなんだなぁと当たり前の事を気付かせてくれる。そしてロボット同士の格闘描写が最高。一つの到達点と言える。殴り合いだけでは無く、さばき、いなし、崩し、関節を取り、破壊する一連の動きは総合格闘技のようなカンフー映画のような素晴らしさに溢れており、最高にエキサイティングなアクション。特にラストバトルは一見では見尽くせないほどテクニカルな戦闘描写の連続でアドレナリンがドバドバ。個人的にはもっとアクションシーンが欲しかったですが、主人公とバンブルビーの交流がしっかり描くためには、本作のバランスが一番とも思えて、やっぱり交流&アクション増し増しの12話ドラマ版が見たいので早急に作って下さい。

 

3位 アクアマン
今、世界で最も信頼できる男ジェームズ・ワンの手腕が如何なく発揮された、彼の一つの到達点だと思うほど最高な作品でした。冒頭のマイケル・ベイ360度カメラが回りながら流れるように多角的に描かれるアクションシーンだけで映画代の元は取れたなと思えるほどカッコ良かった。その後もちょっと落ち着いたと思ったら爆発→アクションの連続で、ダレ場を作らない演出が続くのも高ポイント。あの繰り返される天丼的な爆発演出は、今後も色々な作品で取り入れて欲しいと思うほどエポックメイキングだと思いました。肉弾戦・銃撃戦・スーパーパワーを駆使た派手な応酬と中盤の時点でアクションモリモリてんこ盛り大満足状態だったのだけれど、そこから更に巨大化物が出てきた時は思わず「ありがとう」という感謝の言葉が出ました。しかし信頼できる男ジェームズ・ワンはそれだけでは終わらず、ラストはスターウォーズもかくやと言わんばかりの合戦シーンも展開され、まさにアクションの満漢全席。鑑賞後はアクションでお腹いっぱいでした。『スカイミッション』の時も思ったけれど、やっぱり信頼できる男です。ありがとうジェームズ・ワン

 

2位 ジョン・ウィック:パラベラム
本作に関しては感謝しかない。何故なら家族全員で見た最後の映画だからだ。シリーズ1作目を見た数ヶ月後に僕の親父は亡くなった。僕は幼少の頃に親父と一緒に毎週のように映画を見に行った。思い出深い映画の一つに『スピード』がある。キアヌ・リーブスは僕と親父を繋ぐ大好きな俳優の一人だ。そのキアヌ・リーブスがアクション映画がまた見れるとあって、僕は親父を誘った。母親と姉も一緒に来てくれた。家族そろって映画鑑賞なんて10年ぶりだった。しかも映画は傑作だった。親父も満足しているようだった。そのシリーズが、2作目も3作目も面白い。こんなに嬉しい事は無い。本当にありがとう。もうずっと、何作でも良いから作り続けて欲しい。その度に父親を思い出す切っ掛けとなる。死者を思い出す切っ掛けというのは意外と少ないもので、時間が経てば経つほど機会がなくなっていく。切っ掛けは大切だ。だから、その意味で、僕は本作のシリーズ化を熱望する。勿論作品としても文句なし。てっきり三部作最終章だと思っていたら、そんなことは無い! と言い切るかのような終わり方。ジョン・ウィックは永遠。フォーエバキアヌ・リーブスが動ける限り作り続けてライフワークと化して欲しいと、再三になるが、僕は熱望している。

 

1位 プロメア
「これが俺たちの面白いと思うものだ!」という情熱だけで作られたような作品。作中80%は何かしらアクション要素で構成され、動きのないシーンが5分でも続くと死ぬ病気侵された人たちが作ったんだと思います。つまり最高という事。冷静に考えたら意味不明な歌舞伎風の見得切りや、ご都合過ぎるスーツのメタモルフォーゼ、整合性をぶん投げた設定など粗を探したらキリが無いが、その粗が魅力に昇華されるほどの情熱と勢いに圧倒されるほか無く、開いた口が塞がらずに涎と何か変な脳汁がドバドバ出る。この映像に殴られたような感覚は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観た以来だろうか。お前ら視聴者の事なんて考えて作ってねぇんだよ! 俺らが面白いと思う物を作っただけだ! とでも言うような宣戦布告とも取れるほど一方的な映画。激熱なキャラクターたちと激熱な設定と激熱な武器と激熱な物語と激熱な主人公たちが激熱な演者と激熱な制作陣によって作られた激熱な作品。好き嫌いがきっぱり別れるタイプの作品だけれど、僕は大好き。最高。TRIGGERの一つの到達点。大傑作

以上です。
2020年も素敵な映画に出会えることを楽しみにしています。