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2020年に見た映画ベスト5

2020年公開作品で劇場(またはネトフリ)で見た映画の中からベスト5を決めました。

見た映画は以下の通りです。

エクストリーム・ジョブ
フォードvsフェラーリ
ジョジョ・ラビット
9人の翻訳家 囚われたベストセラー
バッドボーイズ フォー・ライフ
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
1917命をかけた伝令
ミッドサマー
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey
ランボー ラスト・ブラッド
TENET テネット
シカゴ7裁判
ハーフ・オブ・イット
映画 プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日
以上14本。例年は30~40本程度なので仕方が無いとは言え少ないです。

今年はランキング形式ではなく上位5本だけ紹介する形にしました。

エクストリーム・ジョブ
「ヤクザの張込みに利用していたチキン屋が廃業するから退職金使って買い取って店を始めたら大繁盛しちゃった」というプロットだけで面白い。5分に1回笑いどころを作らないと死ぬ病気にかかってるとしか思えない脚本が秀逸なうえにアクションシーンも最高で大満足。ラストはスカッとするカタルシスに溢れており、ここまで楽しませて貰ってありがとう、という気持ちすら沸いてくる。笑って興奮出来る大傑作

フォードvsフェラーリ
渋いおじさん2人のアメリカン・ブロマンスが堪能できる。ルマンとかレースとかよく分からないけれどカッコいいおじさんたちがプライドと信念を燃やし魂でぶつかり合いながら友情を育む姿に心が滾る。2人の男の友情と信念を、2時間30分をまさにレースのようなスピード感で描く。2人が喧嘩する姿を庭の椅子に優雅に座りながら奥さんが観戦するシーンが最高。鑑賞時はあのシーンだけで2020年のベストだなと思ったほどだった。

ミッドサマー
ホラー映画のパラダイムシフトだと思う。明るい世界観なのに終始流れる不穏な空気と緊張感がすさまじい。恋人の自己中具合とモラハラ感が非常にリアルで不快感がすさまじい。動きのあるシーンは少ないのに目が離せなくなる映像美が凄まじい。ねちっこいほど丁寧に描く導入部分、トリップ状態を表現する秀逸な映像のエフェクト、そして終盤の怒涛の展開、そのすべてが素晴らしかった。ずっと「何を見させられているのだろう」と思えるほどのパワー。監督の正気を疑った。生理的嫌悪感が堪能できる革新的なホラー映画でした。

ランボー ラスト・ブラッド
小学生の時に夢中になったランボーがこの歳になっても映画館で見れたことに感謝。往年を踏襲したプロットも嬉しく、怒りを体現したようなスタローンの目力に酔いしれる。ラストアクションは(若干取っ散らかってるけれど)「これだよ。これこそ映画館で見る醍醐味だよ」と思わせる派手さで大満足。笑っちゃうくらいの大爆発。もはや災害だったね。最高。これが私の求める映画です

シカゴ7裁判
あまり話題になっていないがめちゃめちゃ面白かった。実話ベースの裁判映画。動きの少ない裁判モノは脚本と演技とテンポが重要だと思っているのですが、本作はそのすべてが素晴らしかった。印象深いのはやはり検事(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と弁護士(マーク・ライランス)。一見してクールで機械的にも思われる検事は、自分の職務を全うしつつ己の矜持とフェアな精神を忘れない人物像。タイトなスーツをびしっと着る立ち姿もカッコいい。ジョセフの顔立ちとキャラクター造形がマッチしていました。飄々として一見クセのある名物弁護士はマーク・ライランスが流石の存在感で好演。緩急ある演技で作品の緊張感を高めていました。登場人物が多いので序盤はついていくのに大変でしたが、中盤以降は作品にのめり込み目が離せなくなりました。

以上です。2021年は映画館で気兼ねなく映画が見れるようになることをただただ願うばかりです。