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似合う眼鏡フレームの探し方

似合う眼鏡フレームを探すのは非常に難しいです。まず「似合う」という定義が難しいです。顔に似合う眼鏡と服装(ファッション)に似合う眼鏡は違うと思いますし、主観と客観で似合う似合わないが大きく乖離している場合があります。個人的には似合わないけれど、第三者からは似合うという感想を抱かれることは往々にしてありますし、逆もまたしかりです。個人的には、この「乖離」を少なくすることがフレーム探しのポイントだと思っています。

また「私は眼鏡が似合わないから」と思って眼鏡に抵抗を持つ人もいると思います。僕もそんな1人でした。あるお店で「あまり眼鏡が似合わないんですよね」と軽い気持ちで言ったことがありました。しかし店員さんは「日本で販売されている眼鏡ブランドは150以上ありますし、モデルは1000を超えると思います。大丈夫です。必ずお似合いになる眼鏡はありますよ。断言します」と力強く言ってくれた事があります。そう言われると、何だかそんな気がしてきました。きっと貴方に似合う眼鏡も必ずあると思います。

ここでは僕が実践した似合う眼鏡フレーム選びのコツを紹介しようと思います。

●1つの店舗で決めない
一番陥りがちなことです。訪れた店舗の中から「比較的似合う」眼鏡を購入することはやめましょう。せめて2~3店舗めぐってから決めるべきです。「比較的似合う」眼鏡を選んだために、眼鏡姿の自分が好きになれずに、眼鏡嫌いになる人は多いと思います。マシな眼鏡では無く、ベストな眼鏡を探すべきです。

●気になるモデルが似合わなくてもサイズを変えると似合うことがある
これは個人的に驚いたことなのですが、眼鏡は1ミリの違いで印象がガラリと変わります。例えば複数のサイズ展開のあるモデル(例:Oliver GoldsmithのCONSULなど)でレンズ幅が52のモデルではしっくりこないのに、50のモデルではぴったりハマる。似たようなモデル(例:OLIVER PEOPLESのSheldrakeとEYEVANのWebbなど)でもかけてみると全然違う印象になります。なので試した眼鏡がピンと来なかったからと言って、似たようなモデルを敬遠するのはもったいないです。

●サイズ表記は気にしない
眼鏡にはサイズが刻印されています。テンプルの裏側に「53□18-140」みたいな形で書かれているものです。ここを気にして眼鏡を選ぶ人も多いようですが、個人的には気にしない方がいいと思います。その眼鏡似合うか似合わないかはかけてみないと分かりません。スクエア眼鏡のベストサイズはレンズ幅51だけど、ボストン眼鏡は47がベストだったり、シェイプによってベストサイズが違うので、初心者はサイズ表記を気にしない方がいいと思います。

●気にするべきは目の位置
サイズ表記よりも気にすべきなのは、かけた時の目の位置です。今も女性の間で大きすぎる眼鏡(アラレちゃん眼鏡)が流行っていますが、個人的には不格好だと思っています。何だかオーバーサイズの服を着ている人を見ているような気持ちです。服も眼鏡も自分のサイズにあった眼鏡をかけるべきだと思います。その目安になるのが目の位置です。フレーム枠に対して目の位置が真ん中か、少し内側にあるくらいがジャストサイズです。サイズが合っているか判断し難い場合は店員さんに確認してもらいましょう。

●形にこだわりすぎず、色々試そう
「私はスクエア型しか似合わない」「天地差の狭い眼鏡しか似合わない」などの先入観は捨てるべきです。また、よくある眼鏡情報サイトで「四角い顔にはボストン」「ホームベース型にはオーバル」などの似合う眼鏡選びが紹介されていますが、全て無視しましょう。貴方に似合う眼鏡は、そんな形式で当てはまるものではありません。どんな眼鏡も似合うか似合わないかはかけてみないと分かりません。試着は無料なので、いろいろな眼鏡を試してみて下さい。多くは「似合わない」のでは無く「見慣れない」のだと思います。ただ、この「見慣れない」という違和感のハードルはかなり高いです。見慣れない眼鏡も、実際はかけていくうちに、不思議と顔に馴染んでいくものです。ただ「似合わない」と「見慣れない」の判断を自分自身でするのは非常に難しいので、後述のテクニックを使って判断すると良いと思います。少しの違和感による見慣れなさであれば、ゆくゆく見慣れてくることが多いので、気にし過ぎない方がいいです。

●写真を撮ってもらう
人間の目というのは脳が補正をかけて見せていることが多いです。つまり「錯覚」です。「見慣れない」という感覚は脳の補正によるところが多いです。また目が悪くて試着姿が良く見えない人もいると思います。そんな時は携帯のカメラで写真を撮ってもらうといいです。その姿が客観的に見える貴方の姿です。写真映りが気になる場合は動画でもイイと思います。これで似合う似合わないが客観的に判断できます。またこの手法の最大の利点は、その場にいない家族や友人に意見が聞けるところです。色々な眼鏡をかけていると「似合う似合わないの感覚がマヒ」してきます。そんな時は数日置いてから写真を見返して判断することも出来ます。店員さんに言えば快く撮ってくれました。恥ずかしがらずに勇気を持ってお願いしましょう。

●自然光の入る場所で確認する
眼鏡屋によっては薄暗いムーディーなお店もあります。そんな時は自然光の入る窓側に行って確認すると良いと思います。照明の下と自然光の時とは印象が変わる場合もあります。またフレームの色合いも自然光だと違って見えることがあります。気になったら店員さんに断りを入れて自然光の入るところで確認するのは有効だと思います。

●服装を変えてみる
その眼鏡をどんな服装に合わせるのか、というのは結構重要です。せめてスーツなどの仕事着用なのか、私服用なのかくらいはイメージすると良いと思います。私服用とスーツで眼鏡の印象はガラリと変わります。また私服でもTシャツ&ジーパンに似合う眼鏡もあれば、Yシャツ&チノパンに似合う眼鏡、モード系に似合う眼鏡、色々な眼鏡があります。その眼鏡が本当に似合うのか判断できない場合は、服装を変えてみるのは有効な手段だと思います。

●イメージと違う眼鏡をかけて息抜きをする
気になる眼鏡が見つかった時、それが本当に似合う眼鏡が分からなくなった時など、あえて今までと違う眼鏡を試着することで、逆にイメージが固まる・決意が固まることがあります。眼鏡はミリ単位で似合う似合わないが変わるので、似たようなモデルばかり試着することもあると思いますが、似たようなモデルばかり見ていると脳がマヒしてきます。そんな時は全く違うイメージの眼鏡をかけてみて下さい。遊びのつもりで突飛なデザインの眼鏡を遊びでかけてみる、くらいが丁度良いと思います。

●1~2週間ほど間を空けてみる
気になる眼鏡が複数ある場合や、果たしてこの眼鏡が似合うのか分からなくなった場合、その場で決断するのはやめて1~2週間ほどクールダウンの時間を作るのも有効だと思います。それで「やっぱりいいや」と思えるのであれば買う必要の無かったモノだし、「やっぱり買おう」と思えれば、それが貴方にとって最高の眼鏡なんだと思います。

●「一番似合うと思う眼鏡を選んでください」と店員さんにお願いしてみる
少し勇気のいる究極的な方法です。僕は一度だけお願いしたことがあります。店員さんにお願いした条件は「プライベート用」「私服のイメージ(その時はスーツを着ていました)」を伝えただけです。素材/形の指定も無く、とにかく自由にお願いしてみました。そうして持って来てくれた眼鏡は、私だったら絶対に選ばないモデルでしたが、試したところ思った以上にしっくり来て驚きました。やはり店員さんは眼鏡のプロなので「この顔にはこんな眼鏡が似合いそう」という感性を高く持っているのだなと思いました。もちろん店員さんによって感性の合う合わないはあります。選んでもらったフレームが全然気に入らないこともあるでしょう。それでもプロが選んだ眼鏡なので参考になるのは間違いないです。眼鏡選びの視野も広がります。是非試してみて下さい。

・愛せる眼鏡を買うのが一番
似合う似合わないというのは非常に難しい問題です。いろいろ書きましたが、結局のところ自身が愛せると思った眼鏡を買うのが一番です。大丈夫です。愛があれば、かけているうちに自然と顔に馴染むし、不思議と似合うようになります。周りの視線は気にせずに、自信を持ってかけましょう。

以上が僕が実践した眼鏡選びの方法です。眼鏡選びに悩む方の参考になれば嬉しいです。貴方にとってベストな眼鏡が見つかることを願っています。